
2009.11.20
栄養士のブログ、一回りして、富士見台特養の岩下が担当します。
今回は、ちょっと自分のことをお話させていただきます。
私が特別養護老人ホームでの仕事を選んだきっかけは、祖父の死でした。
祖父は愛媛におり、東京で暮らしていた私には遠方で、大人になってからはなおさら会いに行くことがありませんでした。亡くなってからお葬式に行き、祖父の遺品を整理していたところ、私が小学校の時に贈った絵や習字がきれいに保管されていました。それを見て、ああこんなに愛してくれていたんだなと、祖父に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
その日をきっかけに、大切な人には生きている時に優しくしなくてはならないと思うようになり、祖父に出来なかった思いを仕事に活かしていきたいと、この職場を選びました。死というのは、誰かの心に何かを残していきます。今の職場でも、なんらかのきっかけで集まってきた職員の優しい気持ちがあふれていると思います。また、どなたかの死によって多くのことを学ばせていただいています。
なかなか思うように仕事が進まないことが多いですが、初心を忘れずに、お客様の声に耳を傾けるよう努力していきたいと思います。
さて、食べることは、元気の源ですが、食べる機能が衰えてしまうと介護される方も介護する方も、食事が苦痛や負担になってくることがあります。毎日のことですから、楽しくおいしく食べられる工夫が必要になってきます。
食べ物を飲み込む時には、食べ物を噛んで唾液と混ぜ、舌でまとめて飲み込む準備をしますが、加齢とともに唾液が減り、口の中でまとまりにくくなってきます。
食べ物をまとめて、飲み込みやすくする方法として、料理や飲み物にトロミをつけたり、ゼリー・ムース状のものを選択することがあげられます。
片栗粉やゼラチンを使ってもよいのですが、市販のトロミ調整食品を使うと液体の温度が低くてもトロミがつくので便利です。
目が悪くなったらメガネをかけるように、上手に市販品を使うのも一つの方法です。おいしく楽しく食べて、健康を維持していただきたいと思います。
写真は施設での「駅弁の日」のメニューです。委託の給食業者さんと協力して企画しました。写真は春のものですが、旅行に行った気分になっていただきたいという気持ちがこめられています。
次回の駅弁の日は、11月29日(日)の予定です。