コラム介護のお仕事

縁の下の超力持ち

2010.09.30

事務職とはいえ、転職して福祉業界に飛び込んでからはや14年が過ぎました。
大学卒業後、私は会計事務所に就職しました。計算してスパッと答えが出たときの爽快感!数字を睨み、悩んだ末に答えが出たときの達成感!まったく迷いなく選んだ仕事でした。

こんな私でしたが、福祉業界に転職をしました。きっかけは思わぬところにありました。
会計事務所で働いていた時、先輩に「ボランティアで老人ホームに行くけど一緒に行かない?」と誘われて参加したことです。しかも一度きり。それなのに漠然と、福祉の勉強をしたことのない私でも何か出来ることがあるかもしれない、と思ったのには自分でも驚きました。他にもいろいろと偶然が重なり、転職することになったのですが、縁とはなんとも不思議なものです。

最初は障害を持つ就学前の子どもの通所施設を運営している関西の某事業団に入職しました。その後結婚を機に上京し、当事業団に入職しました。
デイサービスセンターに配属になったときは、時にはお客様と一緒にマージャンをしたり、夏祭りで劇に出たりもしました。"歌って踊れるスーパー事務員"への道もあったのですが、やはり裏方でいるほうが性に合っていると感じ、どちらかというと同僚が働きやすくなるためのサポートに入ることが多くなりました。
数年後本部に異動になる際、あるお客様が私に言葉をくださいました。「普段そんなに会話したりしなかったけど、帰りのバスに乗ったら、いつも事務所の窓から手を振って見送ってくれるのが見えてるんだよね。いろんなところでさりげなく気配りしてくれてるのがわかってたよ、ありがとう。」と。
"縁の下の力持ち"でいることが私の役目と思ってはいるものの、現場にいながら一歩さがったところにいることに少し引け目を感じていた私を"間違ってないよ"と励ましてくださったように感じ、本当に嬉しかったことを今でもよく覚えています。

そして今。お客様の顔は見えないけれど、お客様のために働いている大勢の同僚が安心して・・・当たり前のことが当たり前に、滞りなく進むように"縁の下の超力持ち"を目指して、数字を睨みながら机に向かっています。

                 総務課 総務主査(人事担当)

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