
2010.10.31
私がデイサービスセンターの相談員(当時は"生活指導員"と言われていました。)として当法人に入職したのは平成8年です。
その頃、業務で扱う文書は殆どが手書きでした。様式をワープロ("OAS○S"という専用機 最近は殆ど見かけません)で作り、感熱紙等に出力したあと、それを原本に使う分だけコピーしていました。
こうした状況が変わり始めたのは、介護保険の準備が始まった平成10年の終わり頃からです。サービスの利用実績等について、いろいろなところから調査依頼が来るようになり、しかもそれぞれが少しずつ異なる視点で数字を抽出する必要があったため、手書きの実績報告から数字を拾っていたのでは間に合わなくなってきました。またこうした作業でデスクにかじりついていることが多くなり、現場に入る時間が減ってしまっていました。どうしたものかと悩んでいたおり、「表計算ソフト」というものがあり、パソコンで表をつくれば、数式を変えていろいろな結果が導き出せることを知りました。当時パソコンはかなり高額でしたが、運よく同僚が家のパソコンを買い替えることになり、それまで使っていたものを安く譲ってくれたので、そのパソコンで勉強しました。その後特養に異動になり、前任者から引き継いだ業務でパソコンで処理できるものは積極的に切り替え、効率化を図っていきました。
しかし在宅介護支援センターに異動になってからは、それだけでは済まなくなりました。日々の相談記録を自分以外の職員と共有させながら、効率的に統計をとらなければならないのです。また帳票も事業別に分かれており、氏名や住所等同じことを何度も書かなければなりませんでした。業務システムもありましたが、介護保険上の数字の管理しかできず、台数も足りない状況でした。そこで文字を含んだたくさんのデータを体系的に管理し、複数の異なる帳票として出力するための方法、そして複数のパソコンをつなぎ、データを共有させる方法を学ぶ必要がありました。それがデータベースの構築であり、ネットワーク化でした。データベースの習得は一筋縄ではいかず苦労しましたが、介護保険やそれ以外の業務、そしてそれぞれの事務処理に追いたてられ、職員は疲弊するばかりでしたから、少しでも業務が効率化されるよう私も必死でした。その甲斐あって、業務で使用できるデータベース、そしてネットワークを構築することができ、記録がスムーズに管理できるようになりました。
その後、法人の経営改革の流れの中で、ITによる業務の標準化と効率化に関わらせて頂くことになり、事業所間を結ぶネットワークと新しい業務用システムの導入を行いました。その後はそれらの管理とセキュリティ維持の他、職員間の情報連携強化のための仕組みづくり等、システムの更なる活用に取り組ませて頂いています。
私は今、総務課で働いていますが、気持ちは相談員のままです。介護を取り巻く状況の変化に合わせ、地域で必要なサービスを円滑に提供していけるよう現場をサポートし、より良い職場環境を構築していくことは、結果として社会資源の維持と開発につながり、それは相談員が果たすべき役割と変わらないと考えるからです。
これからの時代、いろいろな視点から福祉に関わってくれる若者が増えることを願っています。
総務主査(企画・IT担当)