2025.07.25
特別養護老人ホーム
ショートステイ
海の壁面制作~リハビリ室の作品を見て、作ってみたいとお客さまのご希望があり、真似をして皆で作りました。達成感と共有の喜びを感じられます。
生活リハビリは、身体機能だけを対象にしているわけではありません。
特養の暮らしの中で、「自分を表現すること」「誰かと共有すること」「人と繋がること」は、心と体のリハビリになります。
今回は、書道・フラワーアレンジメント・短歌等の制作活動をご紹介します。
〇書道
筆を持ち、集中して文字を書く。これは集中力・巧緻性だけでなく、心を落ち着け、自己表現するリハビリです。
〇フラワーアレンジメント
花を選び、はさみで切り整え、挿す作業には、手指の運動・色彩感覚・創造性や空間認知力等が求められます。花の香りや手触りは、心を穏やかにし、作品が出来た時の喜びもまた、大きな心の栄養になります。
〇短歌作り
言葉を選び、今の気持ちや思い出を、五七五七七に込めます。言葉を探す時間は、脳の活性化や感情の整理にもつながります。
お客様の今年の作品の一部を、ご紹介します。
・花を生け ながめて納得 天下一品 将来目指すは 生け花の先生
・自他ともに 認めるズボラなこのオレが 老いの恐怖に リハビリ励む
・ピタッとね 温もり伝わる ひ孫の手 カメラ向けられ 一緒にピース
・庭の花 手折りてそっと 花瓶へと 生けるひと時 心が和む
・やっぱりね 生きていてほしかった いい人だったあなた 思い出すたび 涙がでちゃう
創作の時間は心を動かし、体を動かすリハビリです。
これからも、私たちは、作品に込められた想いや個性、暮らしの中での「小さな喜び」を大切に、日々の生活を彩り、心と体の健康を支える取り組みを続けていきます。